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はざま神経内科・内科医院

  HAZAMA CLINIC of NEUROLOGY & INTERNAL MEDICINE

内科 神経内科 / プライマリケア 産業医

はじめに

アルコール飲料水、酒、焼酎、ビールなどを大量、長期に飲んだ結果起こる障害をアルコール中毒(アル中)と呼んでおります。このアルコール中毒には大量を一気に飲んで起こる急性中毒と長期間飲み続けた結果に起こる慢性中毒の2つがあります。

急性アルコール中毒

前者は急性アルコール中毒で、ふらつき歩行、飲酒運転、判断力や動作の低下などがり、若い人たちがコンパでいっき飲みをした結果、痙攣、意識障害、治療が遅れた場合死に至ることもあります。

慢性アルコール中毒

一般に言われるアルコール中毒あるいはアル中とはアルコールを長期間飲み続けた結果起こるいろいろな症状を指します。
アル中の定義にはっきりしたものはないようですが、朝からアルコールがほしくなる人、あるいは毎日1合の酒を飲み続ける人も立派なアル中とする学者もいます。
慢性アルコール中毒の作用は次に述べる個人の精神、身体機能を破壊するのみではなく、社会、家庭、生活すべてを破壊することも希ではありません。女性の場合は他人の目を避けて深く静かに潜行する、いわゆるキッチンドリンカーが我が国でも増加しているように感じます。
アル中の病変には複合的な要因を考える必要があります。アルコールの臓器におよぼす直接作用のほか、中断して起こる禁断症状、アルコールだけを飲み、満足な食事を取らないために起こる栄養障害等です。
臓器への直接作用としては;肝機能障害(アルコール性肝炎、脂肪肝など)、急性膵炎(膵臓の破裂により腹膜炎、死亡へと進行することがあります)を生じ緊急治療が必要な場合があります。神経系では大脳・小脳萎縮による認知症、四肢麻痺など。
禁断症状ではアルコールを断って4〜5日後、不安、興奮、頻脈、痙攣、意識障害、幻覚等が生じます。
栄養障害:アル中の人は往々にして十分な食事を取らずに飲み続けます。結果、ビタミンB1(サイアミン)欠乏となり 、最も重篤な症状として脳症状(ウェルニッケ・コルサコフ症候群)による錯乱、痴呆、小脳症状やいろいろな神経症状をおこします。また、末梢神経が傷害され、歩行困難などの運動障害や感覚障害を起こします。

関連文献

映画「男が女を愛するとき」メグ・ライアン、アンディ・ガルシア共演。キッチンドリンカーとなって苦しむ妻と支える夫の物語。