はじめに

戦後私どもの寿命が飛躍的に延び、それとともに加齢に伴う疾患が増えてまいりました。パーキンソン病もそのうちの一つです。
この疾患は神経内科の分野では歴史は古く、ジェームス・パーキンソン(英国1755−1824)が初めて紹介して以来、すでに200年の歴史が刻まれております。しかしながら、前半の100年はこの疾患の病因は殆どわかりませんでした。、今日、生理、生化学、分子遺伝学の分野まで解明されるようになったのはごくごく最近の事です
パーキンソン病は中枢神経の中でも親指大ほどしかない脳幹中脳のさらにその一部にスリット状にしか存在しない黒質神経細胞の変性・脱落が原因で生じる疾患です。この黒質には全身の筋肉を作動させるために必要なドーパミン産性細胞からできております。この黒質神経細胞の変性・脱落によりパーキンソン病特有の運動麻痺を生じます。
